華為とアップルとどちらがよりよく中国人消費者の心をとらえているのだろうか。グーグルと百度はどちらが中国市場でより人気が高いだろうか。最新の報告書が答えを出してくれた。華為とグーグルの勝ちだという。
米コンサルティング会社レピュテーション・インスティテュートがこのほど北京で発表した2018年中国企業の評価報告によると、検索エンジンのグーグルと百度では、グーグルの方が中国人消費者に人気がある。スマートフォンメーカーの華為とアップルでは、中国人消費者は華為をより好むという。
▽企業の評価管理の重要性が顕在化
同報告によれば、中国で最も評価が高い10大企業は、インテル、華為、ロレックス、グーグル、海爾(ハイアール)、順豊、ミシュラン、ノキア、ルフトハンザドイツ航空、格力で、インテルは多国籍企業の評価トップ、華為は中国企業の評価トップだ。グーグルは4位、アップルは12位、百度は125位だった。
同報告は、「現在、中国企業が直面する最大の課題は革新(イノベーション)だ。すべての評価項目のうち、17年は革新の評価が4.4ポイント低下した。その一方、多国籍企業は革新の項目で中国企業を1.8ポイント上回った。また中国企業はブランドの実力と伝播という課題にも直面し、これらの項目で多国籍企業を2ポイント下回った」と指摘する。
また同報告は、「多国籍企業は全体で中国企業を0.6ポイント上回ったが、中国の人々との感情的なつながりが不足しているという問題に引き続き直面する。これに比べて、中国企業は人々との感情的なつながりがより密接だ」と指摘する。
レピュテーションのエグゼクティブパートナーのニコラス・ジョージ・トラッドさんは、「米国企業500社では、市場価値の87%が各社の無形資産によって生まれている。これは評価の管理がますます重要になった原因にほかならない。中国企業は革新とより効果的なブランドの伝播を通じてさらに評価を高めなければならないし、多国籍企業も中国の人々と共鳴し合える関係の構築をもっと重視しなければならない」との見方を示す。
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