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中国、手話を図解した「標準手話」基準を発表 

人民網日本語版 2018年05月29日08:14

中国の「標準手話」を示し、よく使われる手話の言葉を図解する「国家通用手話常用詞表」がこのほど発表され、同基準が今年7月1日から実施される。改革開放から40年が経ち、中国国家語言文字活動委員会は、手話を言語の文字の基準に初めて盛り込んだ。同表は、中国の手話の「国家基準」と言える。

北京師範大学国家手話・点字研究センターの顧定倩センター長によると、これまでは、一部の抽象的な概念は、指文字で表現されてきた。そのため、「発音を表す指文字と形を表す指文字」を組み合わせた手話が多く、その場合、聴覚障害者が見ても意味が分からないことも多かった。そこで、聴覚障害者の普段の会話に適さない手話は今回削除されるなどの調整が実施されたという。

「詳細」という言葉の手話を例にすると、以前は、「細」を示すジェスチャーはあったものの、「詳」は指文字で「X」と表すしかなかった。しかし、聴覚障害者はこれでは意味が分からないため、Xを示すのではなく、『細』を2回ジェスチャーで表し、より細かくその意味を伝えるように調整されたという。

顧定倩センター長は、「発音を表す指文字を減らしたのは、聴覚障害者にとってはイメージが最も重要だから」と強調する。

中国語と同じように、手話にも方言がある。「標準手話の表」を編集する際、中国の南方地域の手話と北方地域の手話には大きな違いがあり、どちらかに統一することはできない場合、顧センター長は、「どちらも収録した」という。

「国家通用手話常用詞表」に収録されている5000ワードの中には、地名もたくさんある。外国の地名は基本的に世界的に比較的共通している表現方法を採用している。顧定倩センター長は、「ほとんどの国の名前を、聴覚障害者は知らないため、世界的に使われている手話を採用した。しかし、一部の国は中国独自の表現方法がある。例えば、『日本』という語の表現方法は同表に2通り納められている」と説明する。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年5月29日

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