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「国家知的財産権戦略綱要」、施行10年で大きな成果

人民網日本語版 2018年06月06日15:11

特許出願件数は7年連続、商標登録件数は16年連続で世界一となり、知的財産権保護の社会の満足度が大幅に向上している。また、知的財産権の運用は、経済モデルチェンジ・アップグレードに力強い支柱を提供している。新華社が伝えた。

国務院は2008年6月5日に「国家知的財産権戦略綱要」を通達し、知的財産権の取り組みを国家戦略に格上げした。中国の知的財産権の創造・保護・運用は、この10年間で全面的に改善された。

転化と運用は、知的財産権を実際の生産力に変え、革新の成果により高品質発展を促す上で重要だ。

大学や科学研究院(所)における科学研究成果が顧みられることなく、その転化率が低い問題をめぐり、中国各地は改革の模索を展開している。約8割の大学で専属または兼務する知的財産権管理機関が設立され、6割以上の大学で知的財産権所有権・利益分配制度が制定されるなど、知的財産権の転化と運用が日増しに活発化している。

中国科学院の知的財産権移転・転化数は、2008年の257件・6億4200万元(1元は約17.2円)から2016年の1154件・25億6000万元に拡大している。西北工業大学は知的財産権を利用した出資により多くの企業を設立している。これには高性能新材料、ハイエンド設備製造、スマート水中航行機などが含まれ、地域経済発展の重要な革新源になっている。

知的財産権の転化と運用は、関連産業の高度成長をけん引した。中国の特許密集型産業付加価値額がGDPに占める割合は、2015年に12.4%に達した。著作権コア産業、ネットワーク著作権コア産業の規模が毎年、高度成長しており、一連の科学技術革新企業が台頭している。

また中国の国際技術標準分野への影響力も日増しに拡大している。大唐電信やファーウェイなどの企業が重要技術標準の国際特許プールに加わるか、自ら構築している。中国科学院計算技術研究所が中心となるAVS標準は、世界共通の知的財産権制度を形成した。中国は5G重要技術分野で、国際標準を導入するコア特許を形成した。

中国はすでに名実相伴う知的財産権大国になっているが、特許の質は全体的に見て、依然として先進国より低い。質向上と効果拡大は、今後の知的財産権の創造・運用の重要内容になる。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年6月6日

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