加齢のサインが顔に出ると、自分の容貌の衰えをつい心配してしまい、しわ防止やしわ取りについつい躍起になりがちだ。しかし米国とカナダの最新の研究によると、しわはその持ち主にプラスの影響を及ぼし得ることが明らかになった。生命時報が伝えた。
カナダ・ウエスタン大学と米マイアミ大学の研究チームは、顔の表情を写した一連の写真を被験者に見せるという実験を行った。写真に写っている人物には、しわがある人もいればない人もいた。その後、被験者にどの人物が印象に残ったかという点と、さまざまな表情から印象を受けた誠実度について採点してもらった。その結果、しわがある人の微笑んだ表情と悲しんでいる表情が「印象に残った」顔とされた確率がより高く、「誠実度」の点数においても、しわの無い人を上回った。
研究チームのリーダーを務めたジュリオ・マルティネス氏は、「人間の脳は、周囲の人々のさまざまな表情の違いで、違った反応を示す。微笑んだり、眉をしかめたり、むせび泣いたときに目じりに出るしわは、その人が感情豊かであるという印象を見る人に与える。見る人の大脳は、しわのある人をより長く見つめる傾向があり、しわのおかげでより誠実で正直な印象を抱くことになる」と説明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年7月3日
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