米経済誌「フォーブス」がこのほど伝えたところによると、グーグルとアマゾンの人工知能(AI)をめぐる競争はすでに白熱化しているが、阿里巴巴(アリババ)などの中国企業がこの分野への研究開発投資を拡大し続けるのにともなって、世界のアナリストや投資家の目は中国により向けられるようになってきた。
同誌によると、グーグルはますますオンライン小売のアマゾンのようになり、アマゾンも商品検索を通じてグーグルのビジネス陣地にどんどん侵入している。だが双方の競争の真の目標は検索ではなく、AIだ。とはいえアリババがAI技術で力強く発展を遂げ、両社は中国からつきつけられた挑戦に向き合わざるを得ない状況だ。
同誌は、「世界にはAI技術の戦いに参加できるだけのネットワーク規模、技術者、企業スピリットを備えた企業はごくわずかしかない。アリババはその中の1つだ」との見方を示した。
アリババはアマゾンと同様、巨大規模のECプラットフォーム、動画サイト、新小売の布陣、ネットレストラン予約プラットフォーム、決済サービスなどの事業を擁する。こうした事業がアリババに大量のデータと応用シーンを提供し、アリババはAI事業の拡大という壮大な夢を抱くようになった。これらAI研究開発の基礎的条件において、アリババはグーグルにもアマゾンにも引けを取らず、一部の分野では先行さえしている。
2017年12月末時点、中国人のスマートフォン所有台数は6億6300万台で、米国の2倍以上になる。ユーザー規模と発展環境の点で、アリババを代表とする中国科学技術大手は、グーグル、アマゾン、マイクロソフトとAIサービス分野で戦うための準備をすでに整えている。
同誌によると、「アリババは目下、AIにおいて他社には追いつき追い越せない優位性を備えており、世界の投資家は懸命な選択をするべきだ」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月30日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn