北京の史跡・天壇公園が世界文化遺産に登録されて、今年で20周年を迎えた。北京市公園管理センターは取材に対して、天壇の南側の内壁や広利門の改修工事が順調に進み、天壇エリア内に住む人々の移転業務も進展を見せていることを受け、今後さらに2.24ヘクタールが開放される見通しであることを明らかにした。新華社が報じた。
天壇には元々、内側の壁と外側の壁があり、上から見ると「回」の字の形になっていた。これにより天は円く、地は方形であるという古代中国の宇宙観「天円地方」を象徴していた。しかし、民国時代(1912-49年)に、多くの機関が外壇エリアを占拠するようになり、50年代には、外壇の壁は80メートルしか残らず、破損が激しかったため、完全な状態からは程遠い状態だった。そのため、世界遺産として天壇を申請した際、可能な限り完全な状態に戻すことを承諾していた。
天壇を元の状態に戻すため、90年代以降、その壁や建物の改修、修復工事が行われ、現時点で、内側と外側の壁6000メートルが修復された。天壇公園の李高園長によると、今後は、壁に沿って歩道を設置して、見学できるスペースを確保するほか、皇帝が通る専用の道「御路」の遺跡の展示を増やし、さらに、緑地も再現する計画という。工事が完了すれば、建築面積は5171.6平方メートル減り、緑地の面積は約2万平方メートル増え、来場者が見学できるスペースが2.24ヘクタール増えるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年7月13日
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