中関村豊台園のレール交通代表企業、中国鉄路通信信号股フン有限公司(フンはにんべんに分)が自主開発した世界初の時速350キロ級高速鉄道自動運転システムがこのほど、現場でのテストを順調に完了した。これは、中国の高速鉄道が間もなく自動運転の時代を迎えることを意味する。北京青年報が伝えた。
情報によると、同社は世界最大のレール交通制御システム・ソリューションプランの提供者だ。その高速鉄道制御技術は高速鉄道の「脳と中枢神経」であり、中国高速鉄道3大コア技術の一つに数えられる。
同社の実験室で、記者は運転シミュレーターを使い、高速鉄道を制御する重要設備、自動列車保安装置(ATP)の安全性と効果を体験した。中国通号研究設計院集団の江明副チーフエンジニアは、「濃霧や大雨の日に車掌が前方のいかなる情報も見て取れない場合でも、列車の超速防護システムであるATPがあれば、通行許可、線路データなどの情報を得ることができる。その情報に基づいて自ら判断することで、列車運行の安全を保障でき、制限速度を超えず、設定された終点を通り過ぎることもない」と説明した。
情報によると、同社のATPは中国が初めて欧州の権威ある試験機関から承認され、EUのTSI認証を取得した列車制御製品だ。同装置は2016年に復興号で使用開始されており、今年中に京瀋高速鉄道(北京〜瀋陽)で使用される見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年7月25日
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