「如懿伝」の放送が遅れているが、同じく乾隆帝の后宮を題材とした時代劇「延禧攻略」が機先を制した。本作はこのほど、動画サイトの愛奇芸で公開されると、口コミと再生回数が急上昇し、下半期の国産ドラマのダークホースになった。揚子晩報が伝えた。
本作の準備には5ヶ月もの時間が費やされた。多くの歴史資料を参考にし、脚本家の于正はチームを率いて江蘇省・浙江省の伝統手工芸品を作る民間の職人を取材し、多くの博物館を見学・視察した。それにより、乾隆帝時代の服装、化粧、部屋の内装などを全面的に深く理解した。
美術・デザイン面では、チームは色彩と道具の組み合わせにより、各登場人物の性格を表そうとした。皇后の穏やかな気品を表すため、道具班は皇后が住む長春宮内に大量の紫檀を使い、白墨玉と青玉をはめ込んだ。さらに、室内に真紅の万字模様の壁紙を張り、黄色の帳や房飾りなどの要素を散りばめた。
視聴者にとっては、それらのシーンは一瞬しか映らない些細な部分だったかもしれないが、全体的な効果は、これまでの国産ドラマが持つ、けばけばしく大衆におもねる美的描写を変えた。物語の展開に伴い、昆曲、刺繍、打鉄花、手織り芸術などの伝統文化要素が盛り込まれるという。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn