〇鳥肌が立つ人は、よりクリエイティブでより健康的
また、研究チームは、調査対象者の趣味・生活面での調査も行った。その結果、鳥肌が立つ人は、アート作品の創作に対する興味がより高く、たとえば、料理や絵画、執筆などの面における芸術性がより高いことが判明した。このほか、彼らは往々にして、より健康的なライフスタイルを身に着けており、感情的に安定しており、周囲の人にプラス影響を及ぼしていた。
研究チームは、「コンサートのように、人々が楽しくなる場所で、鳥肌が立つ人は、より良い感情を持つことができる。また、公演終了後もかなり長時間、このような楽しい気分を維持することができる。また普段から楽観的でポジティブな態度で事にあたることが可能で、こうした態度は、健康に対しても非常に有益に作用する」という推論を示している。
〇女性は男性より鳥肌が立ちやすい
女性はこれまで常に男性に比べ感情的な生き物だと思われてきた。そして、今回の実験を通じて、鳥肌が立つという生理的反応の面からも、この理論が裏づけられた。研究によると、女性の55%に「鳥肌が立つ」という反応が出た一方で、男性で同様の反応が出たのは46%にとどまった。
「鳥肌が立つ」は、本来、動物が危険な状態に見舞われた時、毛を逆立てて、自分を大きく強く見せることで、敵を撃退するという行為だった。人類が進化を経て今に至り、体毛の多くは退化してしまい、立毛筋によって立つのは産毛だけとなり、膨張作用はごくわずかなものとなった。だが、別の観点から見ると、この原始的な行動能力には、進化とともに、新たな意味が付け加えられたともいえる。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月30日
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