11月5日から10日にかけて開催されている第1回中国国際輸入博覧会。日本からは国別で最大規模となる数の企業や団体が出展し、中国でも人気の高い日本の商品をPRしている。人民網では今回、食品・農産品展示エリアに「匠の饗宴」をテーマとした日本食品パビリオンにおいて、北海道産食品を出展する企業をサポートする日中経済協会上海事務所北海道経済交流室の天野吉隆室長にインタビューした。人民網が伝えた。
北海道から海外への食品輸出先トップは中国
今回の中国国際輸入博覧会への出展を決めた動機について、天野室長は、「現在、北海道の食品輸出総額678億円のうち、実に287億円が中国向けとなっており、国別ではトップ。また観光客においても、観光客総数279万人のうち、約4分の1にあたる67万人が中国からの観光客で、国別でこちらもトップとなっている。そのため、北海道としても中国を非常に重要な国とみなし、習近平国家主席の主導する輸入に特化した博覧会である今回の中国国際輸入博覧会への出展を決定した」とした。
李総理の来道きっかけに道産米の直接輸出が可能に
今回の博覧会に、北海道からは企業20社が参加し、道産米やスイーツ、水産品、調味料など、多種多様な商品約600品目以上を出品。なかでも道産米はこれまで神奈川県の指定精米施設を通じてしか中国に輸出できなかったが、今年5月の李克強総理の北海道訪問を踏まえ、北海道の精米施設が新たに指定を受け、直接中国に道産米を輸出できるようになった。そのため、今回の出品は道産米をメインにPRを行っているという。
またお菓子大国とも呼ばれている北海道のスイーツは種類が豊富で、訪日中国人観光客からの人気も高い。博覧会をきっかけにこれらの商品をさらにPRすることで、訪日観光客のお土産として、さらには中国国内への輸入を目指している。
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