テクノロジー要素を取り入れた展示が、最近ますます増えてきており、こうした流れを受けて「没入型」展示も登場している。いわゆる「没入型」展示とは、3DやVRなどの最新技術を取り入れ、人々の感覚器官による体験や認知体験を利用して雰囲気を生み出し、参観者にインタラクティブな活動に参加しているような気分にさせる展示スタイルを指す。目新しい展示スタイルは、多くの参観者の興味を引いているものの、粗製乱造された「没入型」展示も一部存在し、少なからぬ批判の対象となっている。中国青年報が伝えた。
中国青年報社社会調査センターと問巻網はこのほど、1980人を対象とした調査を実施。これによると、「『没入型』展示が好き」と答えた回答者は71.5%に上った。「『没入型』展示における最も魅力的な要素は?」との問いに対し、「インタラクティブに設計されているので、自分が参加している感覚をより強く得られる(61.6%)」が最多だった。また、より質の高い「没入型」展示を期待している人は77.9%を占めた。
回答者の年齢別構成をみると、「00後(2000年以降生まれ)」が1.4%、「90後(1990年代生まれ)」が28.8%、「80後(1980年代生まれ)」が53.6%、「70後(1970年代生まれ)が11.4%、「60後(1960年代生まれ)」が3.8%だった。
〇回答者の71.5%が「没入型」展示好む
回答者のうち「没入型」展示を見学したことがあるとした人は78.9%に上り、71.5%が「没入型」展示を気に入っていると答えた。
上海で貿易関係の仕事をしている肖旻さん(仮名)は、「没入型」展示が大好きだという。彼女は今年すでに「没入型」展示を2度見学に行っていると言い、「一つは、ミュージカルをテーマとした展示で、シーンが素晴らしく、パフォーマンスにも参加できた。もう一つは、ゲームを中心とした展示で、多くのハイテクが融合されており、身体を使った動きを存分に体験できた」とした。
「『没入型』展示において最も魅力的な要素は?」という問いに対しては、「インタラクティブに設計されているので、自分が参加している感覚をより強く得られる(61.6%)」が最多だった。このほか、「臨場感をもって、様々な感覚器官を働かすことができる(53.6%)」、「バラエティに富んだ要素が展示され、趣味性が極めて高い(51.7%)」、「表現スタイルがシンプルで、内容が分かりやすい(37.3%)」、「音響や照明が効果的で、視覚体験が豊か(30.1%)」、「内容がより深く掘り下げられており、思考や想像力が大いに刺激される(14.7%)」などの回答が挙がった。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn