携程旅遊集団とマスターカード社が21日に共同で発表した「2018年中国アウトバウンド観光(海外旅行)消費報告」は、中国のアウトバウンドとインバウンド観光(訪中旅行)の新たなトレンド、消費行動などを深く分析したものだ。それによると、中国の若者層はアウトバウンド観光を積極的に選択し、関連市場の伸びが最も速い。18年1〜9月には、90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)がアウトバウンド観光客に占める割合が合わせて30%を超え、初めて80後(1980年代生まれ)を超えた。中国のアウトバウンド観光は引き続き多様化の流れをみせている。中国新聞社が伝えた。
同報告はアウトバウンド観光の部分において、中国アウトバウンド観光市場の2016年から現在に至るまでの重要ポイントを次のようにまとめている。自由旅行を選択する女性観光客が16年の46%から18年は58%に増え、男性観光客を上回った。消費高度化の傾向が明らかで、体験が重視されるようになった。高級志向の観光客数と一人あたり平均消費額が最も急速に増加し、買い物より体験重視になった。20%を占める高級志向の観光客が海外での消費額の80%を占めた。より遠く、より深く、より自由な旅行が求められている。ますます多くのニッチ市場が開発され、観光客はより個性的なルートを求めるようになった。一人あたり平均消費額が7千元(1元は約16.3円)を上回るプライベートカスタマイズツアーの参加者が177%激増した。家族での海外旅行がますます人気を集め、複合年間成長率でみると参加者は23%、予約件数は28%、それぞれ増加した。
中国人観光客が積極的に「海外進出」すると同時に、中国の各都市も強い誘致力をみせる。レジャー消費が割合としてはなお圧倒的多数を占めるが、ビジネス消費も過去2年間に驚異的なスピードで発展し、緊密な経済貿易協力関係が引き続きインバウンド観光消費を推進する最大のパワー源だ。ビジネス消費の複合年間成長率はレジャー消費の6倍になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月22日
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