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渡部宏美さん「協力隊の活動を終えて」 (2)

人民網日本語版 2019年02月01日17:07

湖南大学に出張して講座を行った時の様子

大学時代に中国で生活していた際は、周りが留学生だけで中国人と交流する機会はほとんどなかった。その時は、中国という国や文化をあまり知らずに帰ってしまい、今思うともったいなかったという感じがする。そのため、今回の活動では、中国の友達をなるべく多くつくろうと思った。西安では、学校の先生方はもちろん、学校の外でも温かく私を迎えてくれる方が本当に多く、たくさんの中国人の友達と交流することができた。文化や生活習慣について色々と学ぶことができた。日本と違い、すぐに仲良くなってくれる人が多いのが中国の特徴で、人と人とのつながりを大事にしてきた国の特徴を感じた。

休暇を利用して敦煌を訪れた時。西安から続くシルクロードの距離の長さや中国の広大さを感じた瞬間。

西安外国語学校では、主に会話の授業を担当した。目をキラキラさせながら、集中して授業を受ける生徒たちの様子や日本語能力の高さに驚かされた。熱心な生徒たちと一緒に日本語を学ぶのは、本当に楽しかった。また学校以外にも他の省に出張して活動させていただける機会が何度かあった。中国は、大陸が広いので、ちょっと隣に移動するのでも、食べ物の味や風習が違っていて面白いなと感じた。私は今まで北の人と接することが多かったので、中国人はみんな辛い料理に強いのだと思っていたが、南の方の人は辛いのが苦手で薄味を好む地域もあると知った。

本当に学びの多い、一年半だった。帰国後はまた小学校の職場に戻るので、自分の目で見た中国の良さを子どもたちに伝えていこうと思う。中国に今いて思うことは、スマホやネットが進化し、国と国との距離が近くなったということだ。世界で活躍を夢見る中国の子どもたちのように、日本でも世界で働きたい、活躍したいと思う子がもっと増えればいいなと思う。そのために、私がこれからの国際理解教育を担う一員になれればとも思う。

陝西省西安外国語学校 日本語教育 渡部宏美

青海民族大学にあるふれあいの場で出張講座を行った時の様子

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「人民網日本語版」2019年1月31日


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