○ハイジャックに遭い辺境の地に着陸?
同機がテロリストにハイジャックされ、音信手段が一切シャットアウトされ、辺境の地に着陸した可能性は考えられないのだろうか?
専門家は、同機が機体の安全を確保しつつ、外部と一切連絡を断つ可能性は極めて低いと分析している。その理由は以下のとおり。
1 二次レーダー:民間航空機は二次レーダーを装備しており、民間航空機用レーダーによる監視測定が万全に行われるよう、常に4桁のコード(応答波)を出している。
2 軍用レーダー:二次レーダーが機能しなくなった場合や人為的に破壊された場合は、軍用レーダーによる航空機の位置測定が可能。
3 低空飛行:軍用レーダーによる探知を避けることができるが、2倍の燃料が必要であることから、現実的ではない。
4 着陸:再離陸することを考えず、空港以外の場所に着陸したとすれば、機体の損傷は避けられない。その場合、一部の部品から音信が発せられる可能性がある。過去のエールフランス機事故では、電子部品の故障を自動修復したという情報を本社が受信した。
○マレーシア航空機は何故見つからないのか?
1、事故の発生地点が確認されていない
民間航空機事故では、まず事故の発生地点を確認する。墜落・大破した場合、その場所が不確定ならば、捜索面積はかなり拡大される。連絡が途絶えた時、MH370便は海上を航行中であり、最後の通話とレーダーの消失点から推定するしかない。
2、捜索能力が低いマレーシア、ベトナム
マレーシアやベトナムには、専門の捜索チームが設けられておらず、捜索能力が比較的低い。海上捜索には、多くの専用機器・設備が必要であり、そのような設備が無ければ、パイロットの肉眼を頼りにするしかなく、捜索は極めて困難となる。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月10日