2014年4月10日  
 

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北京、天津、河北省の主要都市を1時間でつなぐ交通発展計画

 2014年04月10日15:34
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 交通網の共同発展を目指す北京、天津、河北省の3地域(以下、京津冀)は最近、交通共同発展計画を作成している。同3地域は2020年までに、「一環、六放射、二航、五港」という交通一体化システムの初期段階を完成させたい考えだ。実現すれば、京津冀の交通の便が一層向上するだけでなく、渋滞緩和などにもつながる。北京晨報が報じた。

交通発展計画の作成開始

 北京市交通員会計画処の安志強・副処長によると、中国政府は現在、京津冀の要求をまとめた交通戦略を作成している。また、京津冀も交通共同発展計画の作成を既に始めており、同3地域の産業構造や都市構造に合わせて調整される。同3地域は今年、同時に工事を開始する京台高速(北京-台湾高速道路)を含む複数の高速道路などの交通計画の結合を進める。

 昨年12月、天津と河北省の秦皇島を結ぶ津秦高鉄が開通し、同2都市が1時間 11分で結ばれ、これまでの2時間24分より大幅に短縮された。京津冀の高速鉄道網が発展するにつれ、北京-天津、北京-石家荘市(河北省)、天津-唐山市(河北省)、天津-滄州市(河北省)などの主要都市間も、それぞれ約1時間で結ばれ、「1時間都市圏」を形成するようになっている。

 そのほか、同3地域は現在、空路と鉄道の連結も検討している。例えば、天津浜海国際空港と京津(北京-天津)都市間鉄道、石家荘正定国際空港と京石高速鉄道(北京-石家荘)の連結などだ。今後、京九線(北京-香港九龍)と河北省の涿州市と廊坊市を結ぶ廊涿都市間鉄道の建設を進め、2017年に開港が予定されている北京新空港との連結を実現させる計画だ。

 中国交通部門によると、同3地域はプロジェクト計画などをめぐる話し合いを幾度も行い、「陸海空」を結ぶおおよその構想が完成している。また、鉄道網と自動車道路網を共に発展させる。首都経済圏環京高速回廊、すなわち「一環」が建設されるにつれ、市内の渋滞の原因の1つとなっている「通過車」が減少するほか、多くの人が鉄道を利用するようになり、渋滞緩和につながると期待されている。

 安副処長は、「京津冀の一体化を進める、陸海空の基本的な戦略構想は完成している。同3都市は現在、その構想を調整し、今後さらに明確な戦略構想ができあがる」としている。

■ 単語解説

 「一環、六放射、二航、五港」の「一環」は、首都経済圏環京高速回廊。「六放射」は、北京を中心とし、北西の張家口市(河北省)、東の唐山市、秦皇島、北東の承德市(河北省)、南東の天津、南の開封市(河南省)、北京新空港、南西の石家荘市の6つの方向に走る高速道路。「二航」は、北京首都国際空港と北京新空港。「五港」は、秦皇島港、京唐港、曹妃甸港、天津港、黄驊港。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年4月10日

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