「孫文と米国」特別展が武漢で開幕 (2)

1904年に孫文が書いた「自述証言」の複写版

　もう1つの重要展示品は、1942年7月7日に米郵政公社（USPS）がコロラド州デンバー市で発行した「初日カバー（郵便切手の発行初日に、その日の消印が押された封筒類）」だ。リンカーン大統領と孫文の肖像画が並んでいるデザインで、中国の有名人が外国の切手の図柄として登場したのは、この時が初めてだった。

　切手の額面は5セントで、中国の地図を背景に、左上にはリンカーン米国初代大統領の肩から上の肖像画が配されている。肖像画の下は、大統領の名言「GOVERNMENT　OF　THE　PEOPLE，　BY　THE　PEOPLE，FOR　THE　PEOPLE（人民の人民による人民のための政治）」が英文で印刷されている。右上方は孫文の肩から上の肖像画で、その下には、孫文が提唱した三民主義「民族、民権、民生」が印刷されている。

　史料によると、「辛亥革命」が成功した時、孫文は革命資金の調達のためにデンバー市内を奔走していた。USPSは、この歴史的瞬間を記念するために、デンバー市を「初日カバー」の発行地に選んだ。

　この初日カバーのオリジナルは、米国華人寄贈記念館に収蔵されている。朱副館長によると、初日カバーの発行数はかなり多く、オリジナルを収蔵している博物館は、国内にいくつかあるという。（編集KM）

　「人民網日本語版」2013年5月17日