上海でお見合い大会 国営企業に勤める男性に熱いまなざし (2)
子供より結婚に焦る中国の親
上海大学の顧駿・社会学教授は、「西洋の多くの国では、男女が一定の年齢になって結婚していなくても、それをどうこう言う人は誰もいない。一方、中国ではそれが『社会問題』になっている」と指摘。「現実の生活の中で、往往にして両親が、子供が『売れ残り』になることを恐れ大きなプレッシャーを与えている。その両親も社会からプレッシャーを受けている。売れ残りという意味の『剰男』や『剰女』という概念を誰が広めているのか?それにより誰か利益を受けることができているのか?我々はよく考えてみる必要がある」との見方を示している。
統計によると、28歳以上の独身男女がいる世帯のうち、8割以上の世帯で両親が子供より結婚を焦っている。そして、子供の結婚相手探しをめぐって、不和が生じている家庭も数多い。
一方、上海市婚姻家庭研究会の張鐘汝・副秘書長は、「経済が発展するにつれ、若者が教育を受ける機会も増加し、卒業して就職する年齢が上がっている。それに加え、仕事において成功したいという人々の願いも強まり、一層多くの時間や精力を仕事につぎ込むようになっている。これらの客観的要素により、結婚する年齢がおそくなっている」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月22日