上海でお見合い大会 国営企業に勤める男性に熱いまなざし
上海市青浦区国際展覧センターで20、21日の2日間、お見合い大会が開催され、計4万人の若い男女が「愛」を求めて参加した。会場を覗いて見ると、これまでと比べて、若者の親の姿が少なくなっている一方、若者本人はさらに積極的にアプローチしていた。広州日報が報じた。
地下鉄に若い男女が溢れる
同大会開催期間中、国際展覧センターに向かう地下鉄の車内は、「勝負服」に身を包んだ若者でいっぱいだった。
より多くの男性に参加してもらおうと、上海の労働組合は今回、国営企業や外資系企業、事業単位(国家が社会公益目的のため、国家機関により運営あるいはその他組織が国有資産を利用し運営するもので、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する社会サービス組織)に務める独身男性を招待。会場には、張江ハイテクパークで働き、勤勉だが外にあまり出ることはなく、内気な理工学系の男性「張江男」のほか、「中国国際航空」や鉄鋼企業等を束ねる国有持株会社「宝鋼」に務める男性が、宇宙飛行や船舶、自動車、医薬、政府機関などのブースの前に集まった女性の熱いまなざしを受けていた。
主催者である上海市の統計によると、今年の同大会には、昨年とほぼ同じ4万人の若い男女が参加した。さらに、2日の間に、4000組のカップルが誕生したという。
会場内には婚活者のプロフィールを貼る掲示板が設置。色白、お金持ち、きれいと三拍子揃った「白富美」や高長身・お金持ち・イケメンと3拍子揃った「高富帥」のPRで埋まった。「事業単位」に務めて3年になるという鐘麗娜さんはそれを見て、「プレッシャー」とし、「掲示板の情報だけを見ると、ほかの人から見れば『優等生』の私でも、手が届かない感じがする」と嘆いた。
一方、一緒に参加していた鐘さんの母、田さんは取材に対して、「これらの情報は多少なりとも『水増し』されている」と指摘。「誰にでも、成長の過程がある。始めから収入のことを語れる人なんて誰もいない」と語った。また、会場のスタッフも「目を光らせているけど、情報量が多すぎて、全部を確認することはできない」とコメント。婚活中のある男性も取材に対して、「会場で結婚紹介所が表を配っている」とし、自分も收入を多めに書いていることを暗示した。