名門校に通う学生、高所得家庭の割合高い 北京大報告
【中日対訳】 北京大学教育学院の数人の専門家はこのほど、「北京フォーラム2012」の教育分科会で、「首都における大学教育の質と学生の発展に関するが調査報告」を共同で発表した。同報告から、大学1年生の20%は、学業とキャンパス生活でさまざまな課題に向き合っており、「211プロジェクト」指定校(中国国家重点大学)などの難関大学に通う学生は、その他の大学の学生より、親が高所得である割合が高いことが明らかになった。燕趙都市報が伝えた。
北京大学教育学院の楊◆准教授(◆は金へんにト)によると、今回の調査は、北京の大学70校あまりで実施されたという。調査対象学生の世帯収入が上位20%の家庭が「高所得家庭」と定義付けられた。調査の結果、「211プロジェクト」「985プロジェクト」指定校に通う学生は、その他の大学・高職高専院校(高等職業技術学院と高等専門学校)・独立学院(高等院校の一種)に通う学生より、高所得家庭出身である割合が高いことが判明した。また、高等高専院校に通う学生のうち、約70%は農村家庭出身者だった。国家の奨学金政策では、経済的に困難な学生の割合をどの学校も一律約20%として助成金を割り振る。楊准教授は「この点で見ると、経済的に困難な学生が受給できる奨学金は優良な大学の方が多くなる」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月6日