旅行関連のオンラインサービス、オンラインマーケティング、オンライン予約、オンライン決済などの業務が急速に発展するに伴い、「スマート旅行」が中国観光業成長の新たな原動力になりつつある。新華網が伝えた。
このほど行われた2014年全国観光政策会議で明らかになったところによると、2014年が「中国スマート旅行年」と定められたことを受け、中国観光業は情報技術との融合による発展、および伝統的なサービス業から近代的なサービス業への転換を加速していく。
国家観光局の邵琪偉局長は「中国は今年、旅行関連のオンラインサービス、オンラインマーケティング、オンライン予約、オンライン決済といったスマート旅行サービスを推進していく。市場メカニズムを運用し、全国範囲の統一的なオンライン旅行サービスプラットフォームと観光地チケット予約システムを構築する。スマート旅行観光地の基準を制定し、5A級の観光地を重点とし、スマート旅行観光地の試行を進めていく。スマート旅行に関連する企業・都市の建設を引き続き推進する。スマート旅行の促進機構・専門家委員会を設立し、スマート旅行の推進と指導を強めていく」と語った。
中国の大手旅行サイト・携程旅行網の上席副総裁、中国旅行社協会副会長の郭東傑氏は、「モバイル端末はまもなく携程旅行網の最も重要な予約プラットフォームになるだろう。ホテル予約の30%、航空券予約の15%はモバイル端末を通じたものだ。観光地のチケットやローカルサービスは、モバイル端末からの予約の割合がさらに高い。『モバイル+全国各地の支店』による業務モデル発展に伴い、ワイヤレス分野への資源配分が進み、航空券予約、ホテル予約、旅行商品、各種チケット、レンタカー、観光地攻略などのサービスを統合した『モバイル端末向け旅行会社』が誕生した」と紹介した。
スマート旅行とは、ワイヤレス端末からの利用を中心とする旅行関連の各種サービスと位置づけられている。スマートフォンやタブレットPCといったデバイスを通じ、様々なアプリやソフトをダウンロードすることで、伝統的な旅行会社が提供する各種サービス(交通手段の予約、日程の組み立て、観光地攻略など)を実現できるというものだ。ワイヤレス業務は旅行会社にとって新天地の開拓と見なされている。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月8日