春節(旧正月)は、歴史が古く、中国では一年で最も重要な祝日だ。春節の過ごし方は、数千年の歴史の中で、定着した風俗習慣として形成され、多くが今日まで伝わっている。
年末のちり払い
戦国時代の思想書「呂氏春秋」によれば、中国は伝説上の聖王である堯、舜の時代から、旧正月にちり払いをする習慣があった。民間の言い伝えによると、「塵(ちり)」と古いものを意味する「陳」の発音が同じであることから、ちり払いは「古いものを一掃する」に通じるとされた。つまり、不運や縁起の悪いことの一切を、門の外に掃き出してしまう、という意味だ。ちり払いの習慣に、古いものを捨てて新しいことを始める、という期待が託されている。
「人民網日本語版」2014年1月26日