○「企業が重視することは?」:「新入社員のルーチンワークに対する取り組み方」
黒竜江省教育学院の董宏華・副研究員は、次のような見方を示した。
「単調な仕事が面白くない」と感じている人は多いが、この数年、求職市場では、安定した単調な仕事に対する求人が盛況ぶりを呈している。この2つの現象は、大変矛盾している。多くの大卒生は、自分に合った仕事に就いていないため、仕事に満足していない。1990年代生まれは、豊かな個性や革新に対する勇気を持っていることから、よりチャレンジし甲斐のある仕事や創業を希望している。にも関わらず、彼らの多くが公務員をはじめとした安定した仕事を選んでいるのが現状で、これでは当然満足できない。このような状況が生まれたのは、今の大学生が、キャリアプランを作ることに失敗したからではなく、仕事の内容対する理解が不足し、自分のキャリアライフをじっくりと練らなかったことが原因だ。
黒竜江にある某企業の人事部長は、「新入社員を評価するポイントは、細々したルーチンワークに対する取り組み方だ。向上心の有無は、最も単純な仕事に対しても責任感を持って真面目に取り組んでいるかどうかで判断できる。若い人にとって、仕事の選択も大事だが、常に学び続けることも大切だ。さもないと、どんな仕事にも不満な点が生じてしまう」とコメントした。
黒竜江東方学院卒業生就職指導センターの韓麗霞・センター長は、以下の通り指摘した。
就業・就職は、雇用者と被雇用者の間で成り立っている。1990年代生まれが仕事に対して不満を抱いているという事実は、企業に対する一種の警告を捉えることができる。若い人は、自分の欲求や希望を堂々と表現する。企業側は、彼らのこのような心理的特徴をしっかり理解すべきだ。さもないと、旧態依然の古い考え方で新生代と対峙することになる。新入社員にある程度チャレンジし甲斐のある仕事を任せることは、彼らの積極性を触発することに効果がある。また、大学も、学生に対する就職指導を強化し、職場での経験が豊富な人を学校に招いて講義してもらえば、教室が実践の場に一変する。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月18日