○英教育大臣、中国を訪れ「救援」を要請
英国政府は、国民全体の数学レベルが低いことに焦りを感じ、さまざまな対策に取り組み始めた。まず、小学校低学年の算数の授業では、子供達の計算能力向上を図り、電卓の使用を禁じた。政府はまた、多くの大学生に数学教員になることを目指してもらうため、数学の教員に対して7500英ポンド(約127万円)の特別奨励金を支給する方針を打ち出した。このほか、2013年1月、英国国内の優秀小・中・高校25校の校長からなる国家視察団が寧波の小学校を訪問して交流を行い、中国の数学教授法を学んだ。寧波の小学生が「掛け算九九」を使って「72÷3=24」と即答した時、視察団の英国人校長たちは軒並み、ど肝を抜かれた。英国の学生がこのレベルの問題を正解するには、数回の授業で繰り返し勉強する必要がある。
2014年2月、トラス教育大臣率いる英国代表団が、掛け算九九などの「経験を蓄積する」ことを目的として、上海を訪れた。代表団が帰国した後、英国政府は、中国から数学教員を招聘することを決定した。これを受け、上海は、数学教員60人を英国に派遣し、支援にあたることとなった。また、英国政府も、国内の数学教育レベルの向上を目指し、中国に数学教員60人を派遣し、長期的に教授法を学ばせることとした。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月14日