記者会見での最初のいくつかの質問の機会は、多くが外国メディアに持って行かれた。そして外国メディアの記者の質問は、中国語によるものが多かった。
実は李克強総理は英語に長けている。記者会見での最初の質問は英語によるものだったが、李総理は聞きながらメモを取り、度々うなずきもした。
2番目に質問したのは英紙フィナンシャル・タイムズのJamil Anderlini氏で、中国語での質問だった。Anderlini氏は上海勤務を経て、すでに9年間北京で働いている。
Anderlini氏は中国の金融リスクに関する質問をプリントアウトしており、正確に発音するため、わざわざ一字一字に声調を記していた。
Anderlini氏の中国語を李総理は「あなたの中国語はとても流暢で、正確でもある。聞き取れた」と称賛した。
Anderlini氏は中国人の謙虚さも身につけており、李総理からほめられると「いいえ、とんでもありません……」と笑って手を振った。
その後、李総理はシンガポール紙・聯合早報の記者のことも「あなたの発音はさらに正確だ」とほめた。英ロイター通信の記者も評価された。李総理は「中国に駐在する記者の皆さんたちが、こんなにも流暢な中国語を話すことに本当に感心した」と述べた。