外交部(外務省)の秦剛報道官は13日の記者会見で、仁愛礁(アユンギン礁)に向けて資材を輸送中のフィリピン船を中国側が排除したことに関する米国務省の発言について「米側の発言は是非を重んじない、非当事国としての米国の立場にそぐわないものであり、東南アジア地域の平和・安定にマイナスの影響を与える」と指摘した。
――仁愛礁に向けて建築資材を輸送中のフィリピン船を中国海警局の船が先日排除したことについて、米国務省のサキ報道官は12日「緊張を高める挑発行為だ。南中国海の領有権問題は未解決であり、現状維持に向けた領有権主張国の努力に干渉すべきではない。フィリピンは1999年から仁愛礁でのプレゼンスを維持している」と述べた。これについてコメントは?
仁愛礁問題の真相はすでに周知されている。フィリピン船は1999年にいわゆる「技術的故障」を口実に中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島の仁愛礁に意図的に「座礁」した。中国側は当時フィリピン側に申し入れを行い、フィリピン側も同船の撤去を明確に約束した。フィリピン側はいまだに口だけで約束を守らず、意図的に「座礁」した古い船を撤去していないだけでなく、船舶2隻で建築資材を仁愛礁に向けて輸送した。これは施設を建設し、中国の島や礁で「フィリピンのプレゼンスを維持する」企てだ。
フィリピン船が輸送していたのは給養物資ではなく鉄筋とセメントだ。鉄筋は食べられるのか?
フィリピン側の行為は中国の権益を侵害し、南中国海における関係国の行動宣言に違反する、正真正銘の挑発だ。中国側にはフィリピン船2隻を排除する権利が当然ある。米側の発言は是非を重んじず、非当事国としての米国の立場にそぐわない、係争において特定の立場を取らないとの米国の約束に背くものであり、東南アジア地域の平和・安定にマイナスの影響を与え、最終的には米国自身の利益にもならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月14日