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吉林省公文書館のスタッフに聞く旧日本軍の公文書公開 「証拠であり、真相」

 2014年05月05日17:08
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 ---最近一部が公表され、肩の荷が下りたか?

 趙氏:1年8カ月の間、当館のほとんどのスタッフが昼夜問わず、ほとんど休みなしで働いた。修復、分類、保存、研究など、スタッフ数世代の努力により、一部の公文書の公表にこぎつけた。それを考えると、少し気が楽になった。しかし、気が重い部分もある。

 ---気が重いというのは?

 趙氏:人類の歴史全体を見ても、旧日本軍が中国を侵略した当時の悪行は、人類文明の限界に挑戦している。多くの罪のない一般国民が、戦争で殺されたり、ゲームや実験のように辱めを受けたりした。命がここまで侮辱されたというのに、それを悔い、反省する必要がないとでもいうのか?
 
 ---しかし、日本政府の中には、今でも南京大虐殺を認めない官僚もいるが。

 趙氏:南京大虐殺を否定するために、日本人は、南京の人口は当時20万人だったとでたらめを言っている。しかし、今回公表した公文書には、旧日本軍が南京を占領する前の南京市(下関を含まず)の人口は100万人との記載がある。

 ---歯がみする思いになる。

 趙氏:はい。「これは日本人自身の公文書。白い紙に黒い字ではっきり書かれている。それなのに認めないのか?」と、腹立たしい思いになる。

 ---公文書関連の業務は、歴史的責任で、過去と向かい合うものと言われているが、現実とも向き合わなければならない。

 趙氏:その通り。古代史を研究するなら、過去の事は過去の事。しかし、日本の中国侵略戦争の歴史は、「過去」で終わっていない。被害者の苦痛は現在も続いており、私達の研究にも影響が及ぶ。

 「反論の余地のない証拠をたくさん見つけたい」

 ---研究の際、業務が今起きていることに影響すると感じることはあるか?

 趙氏:もちろん。「慰安婦」や「731部隊の細菌戦」などの被害者はここ数十年、ずっと日本政府に対して公正な判断を求めてきた。しかし、賠償はほとんど行われず、訴訟もほとんど勝てていない。

 ---研究の際、「被害者を助けられたらどんなにいいか」と感じるか?

 趙氏:はい。日本は「慰安婦問題」をずっと覆い隠そうとしてきた。今回公表された公文書には、偽満州(満州国)中央銀行の電話記録が含まれている。それには、「慰安婦調達資金」という明確な記載がある。これは、旧日本軍の慰安婦制度実施は、国家の財政支持を得た、国家的行為であることの証拠。

 ---それが業務に携わる原動力にもなっているか?

 趙氏:これらの公文書公表は、慰安婦問題の被害者の訴訟や賠償において、一定の役割を果たすだろう。そのため、大きな責任が肩にかかり、「反論の余地のない証拠がたくさん見つかれば」と感じる。

 ---それも公文書89点が公表された意義か?

 趙氏:それだけではない。約70年前のあの戦争が、今でもさまざまな面で中日両国に影響を与えている。多くの戦争経験者や被害者が今でも生きている。それなのに、日本政府はずっとうやむやにし、当時の罪を認めない。今回公文書が公表された最大の意義は、そのような行為の間違いを証明すること。

 ---公文書は単なる公文書ではないと感じているか?

 趙氏:単なる公文書ではなく、証拠であり、真相である。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年5月5日
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