米国カリフォルニア州の砂漠に囲まれた山中に、「ディープ・スプリングス・カレッジ」という2年制の短期大学がある。同大学は、学費や生活費を学校側がすべて負担し、1学年の定員は男子13人。学生達は荒涼とした大地の真ん中にある広大な農場で牛などの世話をしながら、ハーバード大学やイェール大学など、超名門大学の教授の教えを受けることができる。同大学の教育内容はハーバード大学と並んで全米トップで、入学のハードルは非常に高い。そして、多くの学生がハーバードやイェールなどの合格を蹴って同大学を選ぶという。重慶晩報が報じた。
そんな同大学の合格通知を、中国重慶市南開中学(中高一貫校)国際部に通う高校3年生の彭書涵君がこのほど受け取った。
「他の人がしているから自分もするという生き方はいや。自分の気持ちを重視し、気持ちに沿って歩みたい。そして、他から影響を受けることなく自らの信念に基づいて何でも行える考え方と思考を身に付けたい」と彭君。このように強い信念を持つ彭君は、広大な砂漠の真ん中で自分を磨き、一人前の男性になりたいという。
彭君は「同大学を選ぶことは、クエストをこなしてレベルを上げたり、令狐冲が風清揚に弟子入りして独孤九剣を学んだりするようなもの」と語る。そう、彭君はオンラインゲーム「ワールド オブ ウォークラフト」や「三国殺」が大好きなのだ。また、フランスの小説「モンテ・クリスト伯」やイギリスの小説「ロビンソン・クルーソー」、中国武侠小説なども大好きという。
これまでに同大学に合格した中国大陸部の学生は、彭君を含めて3人だけで、そのほか、台湾の学生が1人、香港の学生が1人合格したことがある。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月7日