なぜインターネット企業は巨額の資金を投じて忘年会を開くのだろうか?企業の忘年会は本来、社員の年末のお祭りであるはずだが、各インターネット企業の広報部門は近年、これを全社員が参加する広報活動にしている。宣伝効果が極めて高いため、各社はあの手この手で他社を圧倒する個性を見せつけようとしているのだ。
業界関係者は、「忘年会は企業のPR活動になってきている。特に『アテンション・エコノミー』と呼ばれるインターネット企業は、注目を集める必要があり、広報活動になりそうなチャンスは全てつかもうとする。企業の忘年会が、インターネット企業の使う効果的なPRの武器と呼ばれるのも無理はない。これを上手く活用すれば、少ない投資で大きな効果を得ることができる」と指摘した。
これはハイテク業界全体の、業務のプレッシャーとも関連している。あるインターネット企業の関係者は、「忘年会は一年間で最もリラックスできる時だ。1年間必死に働いたのだから、肩の力を抜かなければならない」と語った。社員はプレッシャーから解放され、未来を思い描く必要がある。そのためユーザーエクスペリエンスを特に重視するインターネット企業にとって、この日にいかに社員の要求に応じるかは極めて重要な事だ。自社の社員の需要も満たせないで、ユーザーのニーズに応じることなどできないからだ。
また某社の広報担当者は、「投入産出比率を見ると、忘年会の投入はそれほど高額ではない。全社員が出席するからだ。例えば奇虎360は4000人以上、京東商城は2000人以上の社員が忘年会に出席し、非常に賑やかに見えるが、1等賞の抽選率は低い」と指摘した。
◆豪華にすべきか、シンプルにすべきか?