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2012年中国人長者番付 富の構造変化が反映 (2)

 中国国内の株式市場が近年低迷しており、また大きな改善が見られないことから、中国人長者の資産が減少した。しかし長者の「リスク対応力」は市場のそれを大きく上回っている。フォーブスが2012年「中国人長者番付」を発表した際、上海総合指数は前年の同ランキング発表時と比べ20%低下したが、これと比べた場合、7%減・8.5%減はまずまずの成績といえる。

 ◆不動産の好況に陰り、新エネルギー業界の業績悪化

 2012年は変化が激しい一年であったが、中国の長者番付では、不動産業が依然として主役となった。胡潤長者番付の上位15名のうち、不動産業界の長者数が前年比2人増の9人に達した。入選者は異なるが、上位10名のうち半数は不動産業界の長者となった。

 フォーブスの中国人長者番付のうち、計43人の長者が10年間に渡り入選しているが、このうち21人は不動産業界の長者だ。不動産業は過去10年間で、最も富を創出する業界であった。

 しかし不動産抑制策を受け、長者番付における不動産業の地位がすでに低下している。今年の2大中国人長者番付のうち、不動産業界の長者はいずれも1位の座を占めなかった。2012年胡潤長者番付のうち、上位50名の不動産長者の資産総額は前年より5.2%、5年前より17.4%減少した。そればかりではない。2012年の不動産業界の長者数は全体の19.8%のみだが、10年前の同比率は50%に達していた。

 不動産業の安定的な低迷と比べ、新エネルギー業界は激しい浮き沈みを経験した。特に太陽エネルギー、風力エネルギーなどの産業が、深刻な影響を受けた。

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