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2013年の世界経済 米国・欧州・日本のリスクを分析

 2013年を展望すると、世界市場は次の三つのリスクに直面する。まず第一に、1月1日に合意に達した協議により、米政府は今後10年で6000億ドルの収入を得るが、財政赤字や米債務上限の問題が未解決のままだ。第二に、ユーロ圏が多くの課題に直面し、経済回復の原動力不足が、ユーロ圏の今年以降の最大のリスクとなる。第三に、日本政府は過去10年間に渡り、国債発行による資金調達に依存しており、10年間の国債発行規模が14兆6000億ドルに達した。日本の国際発行残高の対GDP比は230%に達し、ギリシャを大きく上回った。日本政府が大規模な国債発行を続けた場合、日本は次のギリシャになる恐れがある。証券日報が伝えた。

 ◆リスク1:未解決の米債務上限問題

 オバマ大統領がこのほど署名した「財政の崖」解決プランには、年収45万ドル未満の世帯の低所得税率の維持、年収45万ドル以上の世帯の所得税率の引き上げ(35%から39.6%)、失業保険給付の延期(2013年末まで)が含まれる。これは高所得者の増税問題を解決しただけであり、財政赤字や米債務上限の問題は未解決のままだ。

 1月1日に合意に達した協議により、米政府は今後10年で6000億ドルの収入を得るが、これは当初予定していた1兆4000億ドルを8000億ドル下回る。

 各国際機関と格付け会社は、米国が策定したプランに対して慎重な態度を維持している。カナダの格付け会社DBRSは、財政の崖の協議は問題を2カ月間先送りしたに過ぎないと指摘した。世界通貨基金(IMF)もまた、米国政府にさらなる行動を求めた。

 ◆リスク2:ユーロ圏の悪循環

 2012年の財政引き締めを経たユーロ圏は、依然として苦境を脱する方法を見出していない。

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