「C919」受注数400機に 15年に初飛行か
【中日対訳】 興業金融租賃有限責任公司と中国商用飛機有限責任公司は28日に北京で、大型旅客機「C919」20機の売買契約に調印した。これにより同機の受注総数は400機に達し、興業金融は16番目の買い手になった。双方の取り決めに基づき、興業金融はこれから登場する同機のビジネスジェットを優先的に購入する権利を有し、最初の利用者になる予定だ。人民日報が伝えた。
同機の初飛行をめぐる各要素の調整の問題について、中国商用のスポークスマンは次のように話す。現代の大型ビジネス機は通常は400万点から500万点の部品と数十に及ぶ複雑なシステムで構成され、プロジェクトの研究開発には海外の機関数百カ所が関わるのが普通であり、プロジェクト管理の難しさと複雑さは一般的なプロジェクトの比ではない。これと同時に、近年では、地域路線用ジェット機「ARJ-21」のプロジェクトやC919のプロジェクトの研究開発過程で新素材、新技術、新工程が大量に採用されるようになった。ただ中国のジェット旅客機はまだ整った研究開発のプロセスをたどったことがなく、産業の基盤は相対的に脆弱で、こうしたことがプロジェクトをより難しくし、より複雑にし、長期化させている。だが全体としてみれば、プロジェクトは順調に進展しているといえる。
現在、江西省南昌市でC919の前身機のリベッティングが行われており、機体が本格的な製造の段階に入った。2015年末までの初飛行を目指すという。ARJ-21は耐空性の審査が急ピッチで進められており、14年に耐空性証明書を取得して第1機の引き渡しが完了する見込みだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月29日