市場、自民圧勝に好感 日経平均一時9900円台
衆院総選挙から一夜明けた17日午前の東京金融市場は、自民党の圧勝で日本銀行に金融緩和を求める圧力が高まり、景気対策が加速するとの期待が膨らみ、株高と円安が進んだ。日経平均株価は一時約8カ月半ぶりに9900円台を回復。円相場は早朝の海外市場で一時1ドル=84円40銭台と約1年8カ月ぶりの円安ドル高水準となった。
株式市場では、選挙前から政権交代を織り込んで株価が上がっていたが、自民、公明両党で、参院が反対しても法案を通せる3分の2以上の議席を獲得したことで「補正予算や金融緩和策などを一段と推し進めやすくなる」(大手証券)との受け止めが広がった。
午前11時点は、前週末終値に比べて150円35銭高い9887円91銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は、同8.01ポイント高い809.05。
asahi.com 2012年12月17日
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