上海自然博物館は11日午後6時頃、最後の入場者を見送った。役割を終え、今年下半期にあらたに開館する上海自然博物館新館に生まれ変わる。「さようなら」前の最後の週末、自然博物館旧館は数多くの人々で賑わい、2日間で2万人以上がおとずれた。
「こんなに多くの方がいらっしゃるとは想ってもいませんでした。感激で涙が出ました」。自然博物館ベテランスタッフ・徐蕾さんはこの週末、娘を連れて自然博物館旧館の最後を一目見ようと訪れた。旧館で仕事をして10年あまり。数年前に新館準備作業に移った。「ここで仕事を始めてから、これほどの人達が見学に訪れたのは本当にみたことはありません」と徐蕾さん。
「皆さんの自然博物館への情熱が、日常生活に灯され続けることを望みます。決して最後の懐古ではないように」。ひとりの自然博物館のベテランスタッフによると、静安雕塑公園内の自然博物館新館は現在、展示作業が急ピッチで進められている。新館延べ床面積は現在の3倍以上、展示品数は全国首位となる。また展示手法に趣向を凝らし、新館はガラスケースを「打破」、標本が本来の生活シーンにとけ込んだ展示となる。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年5月13日