中国人大学生が翻訳機を発明 英語の簡単な対話に対応
小さな機器に向かい中国語を話すだけで、直ちに英語に翻訳し読み上げてくれる----。四川大学錦江学院電子情報学院の大学3年生の王春さんと仲間たちはこのほど「旅行翻訳機」を発明し、全国情報技術応用水準コンクールで四川省二等賞を獲得した。科技日報が伝えた。
■500回以上の実験
この言語翻訳機は、翻訳ソフトとテキスト読み上げソフトを組み合わせて作成された。口にするのは簡単だが、王さんは実際に作成する際に多くの課題に直面した。そのうち最も厄介な問題は、言語の認識だ。
王さんは、「言語認識は世界的な難題であり、異なる人の発音から共通点を見出し読み上げることは、非常に困難だ」と語った。王さんは、500回余りの失敗を経て、最終的に言語認識の方法を解明したと述べた。
王さんは、「ユーザーはデータバンクをSDカードにダウンロードすることができ、オンラインのデータ通信の必要がない。また不特定多数の人の言語信号認識処理を採用したため、すべてのユーザーの言語を認識できる」と説明した。
この翻訳機は現在、データバンクの容量不足という制限を受けており、レストランでの注文、ホテルのチェックイン、道案内などの場面にしか対応できない。王さんは、「データバンクの言語は私たちが録音したもので、まだ不足しており、簡単な対話にしか対応できない」と語った。
王さんは同翻訳機の将来性に期待を寄せており、「データバンクを更新すれば、英語以外の言語にも翻訳が可能だ。現在データバンクには日本語が少しだけ登録されている。言語認識の確率を高め、さらに小型化を進めれば、将来的に市場で販売することも不可能ではない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月16日