2014年1月6日  
 

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人工的な煙霧除去、現在はまだ研究段階

 2014年01月06日14:25
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 寒波は煙霧の「天敵」であるが、それがいつ訪れるか、どれほど煙霧を緩和するかについては、人類がコントロールできるものではない。人の手により煙霧を除去する手段はないのだろうか?記者がこのほど中国気象局から得た情報によると、人工煙霧除去技術は現時点では試験・研究の段階にあり、その効果と影響についてはさらなる検証が必要だ。光明日報が伝えた。

 中国気象局北京・天津・河北省環境気象センターの高級エンジニアの廖暁農氏は、「気象の面から見ると、大気中の汚染物を除去するには二つの方法がある。一つ目は風で、二つ目は雨もしくは雪だ」と指摘した。

 中国気象局もこのほど「『大気汚染防止行動計画』を貫徹実行するための実施法案」を発表し、全国各地の気象部門に対して、2015年までに人工的に天気に影響を及ぼし、大気の質を改善する能力を形成するよう求めた。また重度汚染の場合、実行可能な気象対策を講じることが可能となった(人工的に雨を降らせ、煙霧を消滅・減少させるなど)。

 中国気象局人工影響天気センターの担当者である郭学良氏は、「人工的な降雨は、煙霧除去に対して高い効果を持つが、降雨のための条件が整っていることが前提となる。人工降雨はこれまで、主に干ばつの対策として実施されてきた。煙霧の除去については、局地的に視界に関する試験を実施するにとどまっており、人工降雨で広い範囲の煙霧を緩和できる可能性は高くない」と指摘した。

 気象の面から論じると、人工的に風を起こす方法も、現時点では良い方法が見つかっていない。ある専門家は都市計画の面から、各都市の卓越風向にビルなどの建築物がなければ「通風口」が生まれ、都市の煙霧を運び去ることができると指摘した。中国都市計画設計研究院の総計画士の楊保軍氏は、「この手段は、冬の防寒・保温に取り組む北方の都市に適していない。また、既存の都市にとって、通風口を確保するのは容易なことではない」と語った。

 人工的に雨と風を発生させる以外に、郭氏は物理的に煙霧を除去する方法を研究している科学者がいると述べた。液体窒素などの冷却材を大気中に散布すると、温度が極端に低い液体窒素が砂塵やその他の極小微粒子と水晶体を形成し、地面に落ちるというのだ。この手段は理論上は可能だが、液体窒素は温度が極端に低く、通常ならば−196度以下のため、実験室内でも非常に慎重に取り扱う必要がある。ゆえにこの煙霧除去の手段は、まだ研究・試験の初期段階にあり、実践段階には入っていない。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年1月6日

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