中国航天科工集団公司第二研究院第706研究所が1日に発表した情報によると、同研究所の宇宙ソフト検証センターが担当した「高速列車用ソフト検証プロジェクト」が画期的な進展を実現した。このソフト検証という「身体検査」を受けた多くの高速列車安全制御ソフトは、欧州の鉄道基準の最高ランクの認証を取得した。中国新聞社が伝えた。
専門家は、「これは中国の高速列車用ソフトの品質が認められたことを意味し、関連商品も正式に欧州・国際市場に進出するための通行証を取得した」と語った。
高速列車が安全かつ安定的に運行できるかは、列車の安全制御システム・ソフトの信頼性や安全性と強く関連している。同センターの民間用品プロジェクト部部長の趙国亮氏は、「当センターは2013年の初め頃、旧中国鉄道部や関連する鉄道設計研究院と合意書を締結し、高速列車臨時速度制限サーバソフト、顧客輸送路線の列車制御ソフト、シミュレーションソフトなどの重要な安全制御システム・ソフトの検証を担当した」と語った。
ソフト検証のサービスの質を保証し、検証済みのソフトが最高級安全認証の「試験」に合格できるようにするため、同センターは検証対象ソフトに対して多層的・全面的な「身体検査」を実施し、ソフトに存在する欠陥を出来る限り多く「診断」した。またシステム検証・システムインテグレーション検証の面で、検証者は一対一の検査を実施した。これにより検証の対象範囲、検証例の設計方法などが、欧州の最高クラスの安全認証の要求を満たせるようになった。
同センターは中国初の高い安全性・信頼性のソフト検証に従事する専門機関として、有人宇宙事業や月探査を代表とする国家重大科学技術プロジェクトおよび重点武器の、独立したソフト検証に成功している。同センターは近年、民間用ソフト検証市場を積極的に開拓しており、北京五輪安全保障プロジェクト、国家電網情報システム、中国公安部情報システムなどにサービスを提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月2日