端午節(今年は6月2日)が間近となった。広州では24日、外国人による「ちまき作りコンテスト」が行われ、米国、英国、フランスなどから訪れた外国人10人あまりが広東風ちまきの作り方を学んだ。中国新聞網が伝えた。
中国人は端午節にちまきを食べる習慣がある。これは、詩人の屈原が汨羅江に身を投げた後、民衆が弔いのため、また魚が屈原の亡骸を食らって傷つけないように端午の節句の日に笹の葉で包んだ米の飯を川に投げ入れたのが起源とされる。広東風ちまきは様々な包み方があり、餡にも様々な種類がある。今回、外国人が学んだのは、代表的な「肇慶裹蒸ちまき」「五香咸肉ちまき」の作り方だ。
「肇慶裹蒸ちまき」は、広東省肇慶市特産の蓮の葉や冬葉でもち米と緑豆を包む。枕のような独特な形をしており、包み終わったちまきは強火で8時間煮る。清熱解毒作用がある。「五香咸肉ちまき」は独特の調味料でつけた食材を冬葉で包むもので、正四面体をしている。
コンテストの会場では、広州のレストランの「高級点心師(点心を作る職人)」が2種類のちまきの作り方やコツを丁寧に指導した。十数人の外国人たちは、点心師の指示に従い、もち米、緑豆、肉などを型の中に入れ、成形し、水草で結んだ。