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北京大学の学生 ポストカード売って165万円以上の利益

人民網日本語版 2014年05月23日16:28
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「腹黒さとさわやかさを兼ね備えている」という盖さんの作品。

 北京大学の情報科学技術学院コンピューター学部の博士課程で学んでいる盖孟さんの名前は、同大学内ではあまり知られていない。しかし同大学の掲示板「北大未名BBS」のID「狼風」というと、知らない人はほとんどいない。同掲示板を開くと、盖さんの作品が次々に表示される。2013年7月、盖さんは友人らと3000元(約5万円)かけて、ポストカードのアトリエ「紙片児工作室(PAPER BAR)」を立ち上げ、さまざまなシリーズのポストカードやノートを製作し始めた。作品は大学内で好評を博し、1年足らずで10万元(約165万円)以上を稼いだ。大学が来賓への記念品として、盖さんのポストカードを贈呈したことも何度もあるという。広州日報が報じた。

 盖さんは、絵画やデザインを習ったことはなく、独学で学んだという。自分の作品について、盖さんは、「腹黒さとさわやかさ、善良さとダークさを兼ね備えている。どっちにしてもポストカードに過ぎない」と語っている。

 盖さんは、「当時、卒業シーズンで、大学生活の思い出になにか記念品を買いたいと思っている学生がたくさんいると考えた」と、インスピレーションで同アトリエを立ち上げ、ポストカードの製作を始めたことを語っている。

 また、起業資金に関して、盖さんは、「約3000元を友人らと出し合った。そして、第1陣の作品を売った利益1万元(約16万5千円)以上を使って、第2陣の作品を製作し、雪だるま式に資金が増えた」と語る。そのほか、他のチームに出資の協力を求めたり、出資を募るサイト「追夢網」で出資を求めたりして、2万元(約33万円)を調達した。

 立ち上げ資金は少なかったものの、同大学のポストカードは大人気になった。販売は昼の数時間だけであるものの、毎回数千セットが売れる。「ポストカードは、友人へのいいプレゼントで、記念になると言ってもらえる。校内のいろんなイベントでも記念品をして販売してもらっている」と盖さん。予想以上の売れ行きという。

 「第3陣、第4陣を販売しただけで、利益が10万元以上になった」といい、大学生の起業という観点から見ると、すでに成果を上げていると言える。しかし、盖さんが最も達成感を感じているのは、「利益」ではなく、友人らとやりたいことを実際に行ったことという。

 中国では最近、名門大学の卒業生が、自分の専門の分野での発展を捨てて、ビーフンや肉夾饃(中国風ハンバーガー)を販売していることが話題となっている。このような起業方法について、盖さんは、「彼らは『Where is my passion(どんな仕事に自分は熱くなるか)』がよく分かっており、選択や変化を進んで行う。これには大きな勇気が必要。とても尊敬している」との見方を示す。

 また、「一口食べただけで太る人はいない。それと同じように、ビーフンや肉夾饃も、起業のきっかけに過ぎない。起業したときの規模が小さいからといって、それを過小評価することがあってはならない。最初は目にもとまらない小さなプロジェクトから始め、業界全体の先頭を走る大企業に成長した例はたくさんあるから」との見方を示している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年5月23日


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