3Dプリント技術を使った両手の肘関節置換手術を受けた患者が28日、長春で退院した。病院側によると、これは世界初の同技術を採用した両手の肘関節置換手術が成功したことを意味している。
吉林大学第2病院骨科病院の病室では28日朝、冷彩鳳さん(48)が荷物をまとめ、帰宅する準備をしていた。1カ月前と比べて、冷彩鳳さんは今では自由に両手を動かすことができる。さらに重要なのは、彼女が5年来の肘関節の痛みから解放されたことだ。
「普通の手術と違い、冷彩鳳さんの置換した関節は3Dプリント技術を採用している」。手術を実施した吉林大学第2病院骨科病院の王金成教授によると、一般的な関節置換手術では型から鋳出した仮の「標準部品」を修正し、患者の体に合うようにする。3Dプリント技術を使うことで、患者の骨格データに基づき同じ比例の部品をプリントし、患者の元の骨格と同じサイズにすることができる。
王金成教授によると、これまで中国国内では3Dプリント技術を採用した骨盤や肩関節、膝関節などの置換手術の成功のケースはあるが、両手の肘関節の置換は中国、ひいては世界でも初めてだという。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月29日