日本には小遣いの与え方が2種類ある。決まった日に一定の小遣いを与え、子供に自由に使わせるか、子供の望みに応じて小遣いを与えるが、我慢を覚えさせるかだ。
日本は家庭内の教育を重視しており、子供の自立と、他人に気安く借金しないこと、小遣いを自分で管理させることを主張している。日本人の教育には、「自然から与えられるのは日差しと空気だけで、その他のすべては労働によって得られる」という名言がある。日本では、お金の稼ぎ方、使い方、貯め方、他者との共有、貸し借り、価値増額を中心的な内容とする資金管理教育が、青少年・児童の教育全体に溶け込んでいる。子供は資金管理の意識が高い環境と雰囲気の中で生活を送り、資金管理をよくする人格と能力を徐々に形成する。これは日本が多くの優秀な経済管理人材を育成するための、豊富な人的資源の基盤となっている。
◆英国 貯蓄は必修科目
英国の両親は、子供が両親から与えられたものを当然のように受け取るより、子供にお金の大切さを実感させる方がはるかに重要だと考えている。英国人の資金管理の教育方針は、理性的な消費を提唱し、細かい計算を奨励しており、これらの観念を次の世代に伝えようとしている。英国では子供の口座開設が流行しており、多くの銀行が16歳以下の子供のために特別口座を提供している。英国の3分の1の子供が、小遣いとバイトによって得た収入を、銀行やその他の金融機関に貯蓄している。
英国の児童は5歳から資金管理の教育を受け、硬貨と紙幣の差を学び、お金がどこから得られるか、どのような目的に使用できるかを理解する。7−11歳の生徒は自分のお金の管理方法を学び、未来の需要を満たす上での貯蓄の役割を認識し、預金口座をいかに管理し、予算計画を立てるかを学習する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月3日