米国の非営利組織「憂慮する科学者同盟」(UCS)はこのほど、自動車メーカーの「クリーン度」をはかった報告書を発表した。2013年の米国での販売台数トップの自動車メーカー8社を選び、2012年10月から2013年9月までに販売された車種を対象として、燃費や二酸化炭素排出量などの指標に基づいて企業の「クリーン度」が評価された。結果は、韓国の現代-起亜グループがトップで、ホンダ2位だった。米国の三大自動車メーカーのGMとフォード、クライスラーは「全滅」で、ランキング最下位となった上、すべての指標で産業平均値を下回った。「広州日報」が伝えた。
2013年のデータを1998年と比べると、二酸化炭素の排出量の産業平均値は43%向上しており、自動車メーカー各社が努力していることがわかる。だが米国の三大自動車メーカーは1998年から一貫して最下位となっている。3社の定番車種の多くがピックアップトラックであり、その燃費の悪さが企業全体の足を引っ張っている。
UCSによると、今回の現代-起亜グループのデータは、EPA(米環境保護局)の燃費表示を修正した後に計算されたもの。同グループは先に、燃費過大表示でEPAの処罰を受けていた。UCSによると、現代-起亜は排気ガス制御と燃費の面で優れ、業界平均値と比べると、温室ガス汚染値は15%低く、排ガス汚染値は13%低い。
UCSによると、クリーン度を高めるためには、汚染源とならない新エネルギー車の販売数の割合を高めるよりも、販売台数最大の車種の燃費や排出値を下げる方が、直接的な効果を上げられる。例えば日産は、排ガスゼロ・ガソリン需要ゼロの電気自動車「リーフ」を発売しているが、その販売台数は日産の2%に満たず、クリーン度は1%しか高めていない。一方、日産の総販売台数の25%を占める「アルティマ」の燃費を5%上げれば、企業のクリーン度にはっきりとした影響をもたらすことになる。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年6月5日