大公国際の公式サイトによると、2013年6月23日に香港で正式に設立された企業に、「世界信用評級集団(ユニバーサル・クレジット・レーティング・グループ)」がある。同グループは、中国大公国際資信評価有限公司と米国Egan-Jones Rating、ロシアのRusRating JSCの3人の創業者株主によって共同発起された。大公国際は4日、一連の海外メディアの報道について、同社がユニバーサル・クレジットの発起人と創業者株主の一つであることを認めた。ユニバーサル・クレジットは二重格付け体系を世界で推進することを目標とし、志を同じくする協力株主を世界から集め、米国の格付け大手3社とは異なる選択肢を提供することを主旨としている。「ロシアの声」の報道によると、ロシアのシュワロフ第一副首相は今後、本国の格付け機関の設立を担当することになる。ユニバーサル・クレジットと協力することは、RusRating JSC設立のプランの一つであり、協力には十分な可能性がある。
国家戦略研究センターの江湧研究員は4日、「格付け機関大手3社はその発言権を通じて、国際市場の融資コストをほとんど確定できるので、一部の国の金融市場の安定に巨大な影響を与えている。EUはサブプライム危機で大きな損害を負ったため、本土の格付け機関を発展させ、海外との協力を求めるのに積極的である。これを見れば、中露が格付け機関の協力を強化するのも不思議ではない。もう一方では、中国とロシアは近年、経済貿易の往来を急速に発展させており、双方はいずれも、相互投資の強化によって欧米の資本市場への依存を脱却することを望んでおり、戦略協力が格付け分野に伸びることは自然である。中露両国では今後、直接融資への需要が高まる可能性があり、そうなれば格付けの需要も直接押し上げられることになるため、中露の格付け機関には協力発展の大きな可能性がある」「中国は格付け機関についてはロシアの半歩先を行っており、大公国際が格付け機関3社の教訓を踏まえ、独自の格付け方法を編み出しているなどの例がある。中国の格付け機関が技術や市場での強みを持っていることも、ロシアが格付け分野で中国と協力を深めたいと考えた原因の一つかもしれない」との見解を示した。
ロイター社の報道によると、中国保険監督管理委員会は昨年10月、国内の格付け機関7社を認定した。これには、大公国際資信評価有限公司や東方金誠国際信用評価有限公司、聯合信用評級有限公司などが含まれる。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年6月6日