大学生の就業状況がますます過酷になる中、中国の教育データコンサルティング機関である麦可思研究院(mycos institute)が9日、「2014年大学生就業青書」を発表した。青書では、各専攻を昨年卒業した大学生の就職率、就業に対する満足度、月収額など各指標に基づくランキングが公開された。また、就業状況をめぐり、「レッドカード(警告)」「イエローカード(注意)」「グリーンカード(安全)」の評価がそれぞれ下された専攻も列挙された。北京晩報が伝えた。
青書によると、2013年度大学卒業生について、卒業後半年経った時点での就職率は91.4%と、2012年度(90.9%)に比べやや上昇した。月収に関しては、卒業後半年後以降に上昇傾向が見られたが、増加幅は、都市部住民の同時期の上昇幅より少なかった。
青書では、2013年度に大学卒業生の就職率、就業に対する満足度、月収など各指標にもとづく専攻別ランキングが公開された。同時に、就業状況をめぐり、「レッドカード(警告)」「イエローカード(注意)」「グリーンカード(安全)」の評価がそれぞれ下された専攻も列挙された。このランキングによると、2013年度大学卒業生の中で、就業状況が最も良かったのは建築学科の学生で、就業に対する満足度、就職率、月収の各指標でトップに立った。このほか、環境保護意識が近年ますます高まっている情勢を受け、都市計画や排水工学を専攻した学生の就業満足度や就職率は、いずれも上位に入った。
【2014年度大学学部卒業生 就業レッドカード専攻】
生物科学および工学、法学、バイオテクノロジー、生物工学、アニメーション、美術学、芸術設計、体育教育
【2014年度大学学部卒業生 就業イエローカード専攻】
数学および応用数学、電子情報科学および技術、公益事業マネジメント、中国語学、英語、経営マネジメント 国際経済および貿易
【2014年度大学学部卒業生 就業グリーンカード専攻】
建築学、地質工学、鉱物加工工学、採鉱工学、石油ガス貯蔵運輸工学、車両工学、都市計画、船舶海洋工学、監査学