2014年7月10日  
 

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米中共同研究 「南方の人は北方の人より団結力が強い」 (2)

人民網日本語版 2014年07月10日16:19

とはいえ、地理的要素、生活環境、飲食習慣はいずれも、人々の行動様式さらには容貌に影響を及ぼすという事実も、決して否定できない。たとえば、ある研究によると、寒冷地方に住む人は、熱帯地方の住民より鼻が大きく、熱帯地方の人の鼻孔は、寒冷地方の人より外に向いている場合が多い。これは、鼻が大きいと、冷たい空気が鼻腔内に留まる時間が長くなり、温度が上がりやすいことによる。また、熱い地方に住む人の鼻孔が外に向いているのは、放熱効果が高いためだ。これらの物理的条件は、人々の身体的特徴を間接的な変化をもたらし、さらには人々の行動様式に影響を及ぼし、行為や心理状態を変化させる。したがって、この研究は、心理学の理論に十分基づいたものであると言えよう。

現代社会では、人口の流動性が強く、出稼ぎに出かけたほかの地方に根を下ろして生活する人も少なくない。北方出身者が南方で生活し、南方出身者が北方で働くことは、ごく普遍的な現象となり、人々の性格や生活習慣は多元化の一途を辿っている。南方の人と北方の人の違いやへだたりが次第に小さくなる一方で、共通点はどんどん増えている。また、生活、生活習慣、人生観などの形成と、家庭環境、成長環境、教育環境とは密接に関係しており、単に「出身地の違い」だけで片づけられる問題ではなくなった。

心理統計学の立場から見ると、「南方の人は団結し、北方の人は独立する傾向が高い」とは、一概には言えない。人と人との実際の付き合いにおいては、「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ(何事も経験してみなくてはわからない)」の諺通りで、「相手に心を開き、大きな包容力で接する」ことが、人付き合いには何よりも大切だ。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年7月10日


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