2014年7月25日  大暑
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

「着信音が怖い」-「80後」エリートに多い電話恐怖症 (2)

人民網日本語版 2014年07月25日08:21

〇指導教員からの電話を受けると、手が震える

13人の若者を対象に無作為調査を実施したところ、「電話をめぐる問題には、特に悩んでいない」と答えた人はわずか3人だった。

武漢の大学3年生、羅豪さんは、「とりわけ重要または緊急の用件以外は、口頭ではなく文面で他人とやり取りする。学生会で仕事をしており、その仕事が普段かなり忙しく、空いた時間にようやくプライベートの用事を片付ける。そんな時に、電話がかかってきて、何か新しい仕事が回ってくると、断りにくい」と話した。彼はだんだんと、電話に対応することが怖くなり、ついには携帯電話の着信音を無音設定にした。

華中師範大学に通う程さんは、電話に対する恐怖心がさらに強く、電話のベルが鳴っただけで全身が硬直する。電話をかけてきたのが指導教員の場合は、さらに状況がひどくなるという。「手はブルブル震え、話もしどろもどろになる。自分から電話をかけるときにはいつでも、あれこれ理由をつけて先延ばしにしてしまう。相手が仕事中ではなく、休憩中だったら、相手の邪魔になるという心配が先立ち、自分が電話をかけなかった言い訳を作り出す。電話しようと決心し、受話器を握っても、心の中では、『どうぞつながりませんように。つながりませんように』といつも念じている」と程さん。

〇専門家による提言:「電話が怖い人ほど、電話に慣れることが必要」

人々が電話をかけることに恐怖心を感じる背後には、実は、「失敗・挫折」を恐れる気持ちがある。たとえば、上司から指示された仕事を十分こなせないのではという心配から、つい業務の遂行を先延ばしし、結局は失敗してしまう。他の人に仕事を頼みたくとも、それを拒まれるのを恐れる。人々が電話を受けるのを恐れるのは、それによって生じる面倒事やプレッシャーを恐れ、上司から叱責されることを恐れ、上司に残業を命じられることを恐れ、家族が急病になったなどという悪い情報が耳に入ることを恐れているのだ。専門家は、「人々が電話を恐れる裏には、電話の影に潜む未知の出来事に対する不安感がある。これは、心理学上では、『社交不安障害(SAD)』と呼ばれている」と指摘した。

華東師範大学心理学部の谷伝華教授は、このような症状を改善するために、「自分にSADの傾向があると自覚した場合は、まず、自分でそれを変えようと決意しなければならない。次に、恐怖の本当の原因を解明し、その原因にしっかり向かい合って取り組み、自信を持つ必要がある。勇気を出して電話をかける。恐怖感が大きければ大きいほど、電話をかける回数を増やして慣れていく。電話するときには、微笑みを絶やさないよう気をつければ、自然とリラックスした気持ちになれるだろう」と提案している。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年7月25日


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント