米国務省は26日、コンピューターシステムの故障のため、ビザの発給を全世界で停止していることを認めた。北京の各大手旅行会社は取材に、ビザ問題のため予定日に出発できないケースがあることを認め、大使館の今後の対応を見て具体的な解決策を決めるとした、京華時報が伝えた。
米国務省のハーフ報道官によると、申請者の国籍、地区、ビザの種類を問わず故障の影響が生じており、米国への渡航を予定している世界数百万人の旅行者は現在のところ待つ以外にない。
この情報について佰程旅行網の林康副総裁は「現在のところ当社のネットでの予約、申請への影響はまだない。ビザの状況に関しては、大使館にさらに確認する必要がある」と説明。凱撒旅遊の担当者は「夏期出発の旅行者は基本的に2カ月以上前に予約しているので、最近の団体旅行出発への影響はない。だが現在申し込んでいる客はまだ大使館側の状況を見る必要があり、予定通り出発できない可能性がある」と指摘した。
別の旅行会社の関係者は「最近ビザを申請した団体旅行は確かにみな今回の出来事の影響を受けている。現在客のパスポートはみな大使館内で差し止められており、ビザ申請予定の客の資料やパスポートも送れない状況だ。出発を焦る客もいるが、プランを変えるかしばらく延期するよう提案することしかできない」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年7月27日