中国科学院が3日に発表した情報によると、中国科学院の米国籍の院士である王中林氏が率いるチームは、水力摩擦ナノ発電機を開発した。同発電機はネットワーク形成後、海面1平方キロメートルあたりメガワット級の電力を発電できるようになる。海の発電によって得られるエネルギーは、水力発電などを上回る「グリーンエネルギー」になる可能性がある。新華社が伝えた。
中国科学院ナノエネルギー・システム研究所によると、同発電機を網状にし海洋に設置することで、海水の不規則的な運動を利用し持続的な発電が可能となる。実験結果によると、1平方キロメートルの海面から、メガワット級の電力が発電できる。
王氏のチームが水面の摩擦による発電現象を利用し開発した同発電機は、川の流れ、降水、波などを利用した発電が可能だ。同発電機は海から、海水の上下運動、波、潮流、海水の衝突などの、動的資源を効率的に収集できる。同技術は水滴や波によって生じるエネルギーを同時に収集することも可能だ。
王氏は、同発電機は初めて水面の摩擦による発電を実現したと述べた。これまでは、乾燥した状態でなければ摩擦発電が不可能とされていた。摩擦発電と静電誘導の融合による発電は、既存の各発電技術と異なり、波のエネルギーの収集を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月4日