中国国家測絵地理信息局(国家測量地理情報局)は、平均標高が世界一の新疆・西蔵(チベット)・青海水準環で100人の測量隊員による1級水準測量を実施する。これは中国最長の水準環で、全長5414.1キロに達し、中国の領土の北は漠河、南は曾母暗沙(ジェームズ礁)までの距離に相当する。これはまた、面積が最大の、自然条件が最も劣悪な、高低差が最も激しい水準環でもある。人民日報が伝えた。
今回の測量作業は、中国国家現代測量基準システムのインフラ整備第1期プロジェクトの重要な構成部分だ。現代測量基準は、地理的要素の実世界における空間的位置の基準だ。プロジェクトの完了後、中国は高精度、3D、動的、陸海統一、幾何基準・物理基準一体化といった特徴を持つ現代測量基準システムを構築し、国民経済の建設、国防建設、社会の発展を支える。
測量の専門家は、「環境が劣悪で、高い測量の精度が求められることから、今回の水準測量は中国の歴史上最も難しい測量となる」と述べた。
今回の水準測量では、隊員が実地に赴き正確な測量・計算を行う。国の関連基準の要求によると、環線の測量により最終的に導き出される数値の閉合誤差は、147ミリ前後に収める必要がある。つまり今回の5400キロ以上に渡る水準環測量の閉合誤差を、大人の手の平の範囲内に収めなければならない。
高い目標と難度を受け、中国国家測絵地理信息局は100人あまりの経験豊富な測量隊員、20以上の計器・設備・車両を動員し、5カ月内に測量作業を完了する計画を立てている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月5日