新華社は昨日「7月に中国の汚職摘発は現在の天気同様に『あついまま』を維持し、省・部級以上の指導幹部少なくとも6人が失脚し、調査対象となった」と報道。このうち周永康に対する立案調査のニュースをこれまでの汚職摘発の頂点として挙げ、汚職摘発において7月は歴史に残る月になるとした。京華時報が伝えた。
■周永康ら省・部級以上の高官6人が失脚
新華社は7月29日、中共中央が周永康について「中国共産党規約」と「中国共産党規律検査機関案件検査業務条例」に基づき、重大な規律違反の疑いで、中共中央紀律検査委員会による「立案審査」を行うことを決定したことを報じた。これは間違いなく中央によるこれまでで最大の「トラもハエも叩く」行動であり、周永康は中央の調査・処理対象となった過去最高の地位の指導幹部でもある。このニュースに国内外は直ちに注目した。中国の民衆と世論は中央の決定への支持を次々に表明。世界の主流メディアは、これによって積弊を取り除く中共の勇気と、汚職への処罰、法による国家統治という中国政府の決意がさらにはっきりと示されたとの認識で一致した。
また、7月に初公表された事件関係者は44人で、ほぼ1日1.5人に達した。地位別に見ると、周永康を含む省・部級以上の指導幹部は6人、庁・局級は25人、県・処級は13人だった。省・部級以上の指導幹部のうち、周永康以外は安徽省、遼寧省、雲南省、海南省、天津市だ。