国防科技大学が発表した情報によると、西安衛星測控(観測管制)センターがこのほど地球観測衛星「高分2号」の地球観測データを分析した結果、同校が開発したソーラーパネル振動抑制装置「天弦1号」は、高分2号のソーラーパネルの振動を効果的に抑制し、同衛星の姿勢調整時間を3分の2に短縮し、高解像度画像撮影範囲を数万平方km拡大した。これは中国の地球観測衛星が「準メートル級」の高解像度の時代に入るうえで、重要な技術となる。科技日報が伝えた。
同校の宇宙技術専門家は、「衛星が軌道上を運行中、ソーラーパネルを太陽の方角に傾けたり、衛星が急に姿勢を調整することで振動が生じる。これは衛星の安定性に大きな影響を及ぼし、解像度を損ねる。ソーラーパネルの振動の効果的な抑制は、地球観測衛星の高解像度撮影を実現するための重要技術だ」と指摘した。
同校は長年の努力により海外の技術封鎖を打破し、独自の知的財産権を持つ天弦1号を開発した。同装置を地球観測衛星に使用することで、衛星という高解像度カメラに安定的な「三脚」が備わり、高解像度撮影の質が保証される。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月5日